ダイエットが続かないのは当たり前だった

3日は頑張って続けていたけれど4日目の朝に急にモチベーションが下がった。典型的な三日坊主です。さすがに3日は続いたが、旅行などの外出がきっかけで長期間続いていたダイエットをやめてしまったということはありませんか。
この様な事が起きるのはあなたの意志の弱さが原因ではありません。続けることにはコツがあります。このコツさえ知っていればあなたはダイエットでも勉強でも仕事でも習慣化し、成果を出すことができます。

努力じゃ続かない原因

突然ですが本日の通勤の景色を覚えている人はいますか。もしくは何度信号で足を止めたか覚えている人はいるでしょうか。覚えている人はほとんどいないはずです。

人間の脳は無駄なエネルギー消費を抑えようとします。そのため無駄な記憶や動作を省き、生きるために必要な動作に集中できるようにします。

この「生きるために必要な動作」というのは、人間の3大欲求「眠・食・性」のことを指します。つまりダイエットや勉強などは、脳からすると不必要な動作だと判定されます。

これがダイエットが続かないカラクリです。

ダイエットを必用な動作だと脳に認識させるためには、1か月~3か月ほど続けることが必要です。ですがそこまで続ける人よりも、止めてしまう人のほうが圧倒的に多いです。

 

 

取りかかればやる気が出る

作業興奮という脳の働きがあります。これは何事の動作もとりかかれば脳がやる気を出すという仕組みです。
そのためどのような自己啓発本もやる気を出すには、まず取り掛かることを勧めています。
そうは言っても取り掛かることは大変。もっとモチベーションを上げる簡単な方法はないのでしょうか。

 

 

ポジティブシンキングは意味がない!?

自己啓発本でやる気を出すための方法としておもに載っているのはこの二つです。

①まずは取り掛かり作業興奮を引き起こす方法
②成功した自分を想像してやる気を引き出す方法

作業興奮を引き出す方法は、その取り掛かりが難しいので言うほど簡単ではありません。
成功した自分を想像する方法は、いわばポジティブシンキングでやる気を出す方法です。この方法が効果的だという人もいますが、合わない人も多いです。

かくいう私も理想の自分と現在の自分の差が大きすぎて、どんなに想像しても理想と現実の差に打ちのめされモチベーションが下がるばかりですか。

実は人の性格によってやる気を引き出す言葉が違ってきます。ポジティブシンキングでやる気が出る人がいれば、ネガティブシンキングでやる気がでる人もいるのです。

 

 

ポジティブシンキングの勘違い①

モチベーションを上げるのはポジティブシンキングだけというのは、大多数の勘違いです。
私たちが目標を定めるときに絞る焦点(フォーカス)は2種類あると、心理学者のトーリー・ヒギンズは言います。
1つは何かを得たり達成したいと切望する「獲とく型」、もう1つは責任や義務を果たすことで持っているものを失わないようにする「防御型」です。

獲とく方はダイエットをした結果、得られる喜びを想像するとモチベーションを上げることができます。「痩せたらモテる」「痩せたらファッションを楽しめる」「痩せたら褒められる」などが、獲とく型がやる気を出す言葉です。
逆に防御型はダイエットをしないことにより、どのような悲しいことがあるのか想像することでモチベーションが上がります。「太っていたら馬鹿にされる」「太っていたら洋服店に入るのも恥ずかしい」「太っていたら持てない」などが、防御型がやる気を出す言葉です。

これはどちらの方が優秀かということは決まっておりません。強いて言うのであれば獲とく型は目標達成へのの瞬発力が高く、防御型は失敗してもくじけにくいという強みがあります。

どんなにダイエット後の理想的な自分を想像してもモチベーションが上がらないという人は、ダイエットを失敗した自分を想像してみるとやる気が出てくるかもしれません。

 

 

ポジティブシンキングの勘違い②

ポジティブシンキングへの勘違いがもう1つあります。それはポジティブシンキングの考え方が1つしかないということです。少なくともポジティブシンキングの考え方は2つあります。

ダイエットについて考えたときの、ポジティブシンキングを参考に考えてみましょう。
①ダイエットは成功できる。スレンダーな体を手に入れられる。
②お菓子の誘惑は辛い。運動も面倒くさい。でも苦労してでも毎日続ける。

 

この2つはどちらもポジティブシンキングですが、 どのような障壁が立ちふさがるのかを考えている点が違います。

「困難に打ち勝ち成功できると信じる」と「容易に成功できると信じる」の違いが、大きな差をもたらすことを心理学者のガブリエル・エッティンゲンは明らかにています。

痩せたいと望んでいる肥満の女性の被験者に、食事療法と運動を組み合わせた本格的な減量プログラムに取り組ませました。その結果食べ物を我慢することを「とてもきつい」と考えていた人は、「簡単に我慢できる」と考えていた人よりも、平均で約11kg多く減量しました。

成功できると確信すると同時に、成功のためにどんな厳しい道程を乗り越えるかと考えるポジティブシンキングの方が成功するのです。

 

 

モチベーションを上げるためには

これらのことをまとめると、ダイエットを続けるには2つの方法が有効であることが分かります。

①成功した自分だけではなく、失敗した自分も想像してみる。
②成功するまでに待ち受ける困難と、対策し打ち勝つ自分を具体的に想像する。

もっとモチベーションを上げる方法を知りたいという人は、参考著書ハンディ・グラント・ハルバーソン著 児島修訳の「やってのける 意志力を使わずに自分を動かす」(大和書房)をぜひ手に取って読んでみてください。